私は小学生の頃から町の剣道道場に通っていました。今では立派な有段者です。
中学校・高等学校ともに学校内では剣道部に所属し、同時に町の道場にも通い続けていました。私は喘息発作を起こすので激しい運動はドクターストップがかかっていたのですが、稽古の途中に発作を起こしても我慢して好きな剣道を続けていました。
稽古を終えた後は喘息で体力のない私は帰宅すると倒れ込むように休養を取らねばなりません。とても勉強に長時間を割ける状態ではありませんでした。勉強より剣道の方に力を入れていました。
剣道がどういうスポーツかを知る面白い話があります。ある研究者が学校で行われている運動系の部活動の中でどの種目が最もしんどいのかというデータを出したのです。具体的には部活動の間にどれだけの有酸素運動をしたのか酸素消費量を測るというデータを集めました。屋外スポーツでは何が一番しんどいスポーツだったと思いますか?ラグビーです。これは案外イメージしやすい結果だと思います。では屋内スポーツではどうなったでしょう?バスケットボールでしょうか?柔道でしょうか?いや、違うのです、剣道だったのです。それも酸素消費量はラグビーと同程度とのことで、一見激しくなさそうな剣道が、学校の部活の中でラグビーと並ぶしんどいスポーツだったのです。喘息持ちの私がよくぞ耐えて続けられたものだと思います。勉強にも悪影響が出るくらいの運動量なのです。それにも関わらず、私は学校での成績を首席で貫き通したのです。部活と勉強は両立できる良い例だと思います。
ちなみに私の剣道の実力ですが、道場の師範には学生時代には2段までしか取得できないにも関わらず、私には6段を与えても良いくらいだと評価してもらっていました。6段がいかにすごい段位なのかはご想像にお任せします。実際に私は実力を認められて各都道府県で一人しか選ばれない選抜メンバーに選ばれて強化合宿に参加しています。剣道はオリンピック競技でないので話題にも上がりませんが、剣道の世界ではオリンピック候補扱いの選手だということです。私が片手間に部活をやっていなかったことが証明されたと思っています。
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