2016年9月17日土曜日

勉強法・学習法アドバイザー自身の勉強遍歴(小学校編)

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【小学校編】

私の家は大変貧しく、私学の学校に通わせるだけの経済的余裕がなかったので小学校から中学校・高等学校・大学・大学院、全てが公立でした。今日は小学校時代の話をさせていただきます。
 私は小学校の時代に勉強した記憶がありません。知識は入学前から幼少期の教育テレビや図鑑などで小学生標準以上持っていました。授業は真面目に聞いていましたが、宿題以外の家庭での勉強は一切していません。それでもテストは常にと言っていいほど満点でした。教科を問わずわからない問題というものが存在しなかったのです。授業だけですべてを吸収してしまいますから、テスト対策などやったこともありません。私にとって小学校とは友達と遊ぶ場所であり、勉強は意味を持っていませんでした。どうせ公立中学にしか進学させてもらえない環境でしたから、中学受験の勉強をする必要もありませんでした。
 中学受験と言えば思い出深いエピソードがあります。小学校6年の頃でしょうか、担任の先生に母が呼び出され秘密の懇談会が開かれました。母は私が学校で何か問題を起こしたのかと心配で懇談に臨んだと言っていましたが、内容は予想とは全く違ったものでした。担任曰く「お子さんを灘中学に入れるおつもりはありませんか?お子さんの知能指数の高さから言って灘中学受験に十分に合格できるだけの才能をお持ちです。ただ中学入試は特殊な問題が出るのである程度の準備は必要です。担任の私と学校が全面的にサポートいたしますので受験を考えてみてください。」そのような提案があったそうです。知能指数を測るテストを受けた記憶はないのですが、何やら具体的なデータを担任は持っていてそれを根拠に話を持ちかけたようです。公立の小学校が一児童に対して受験をサポートするというのはありえない話です。えこひいきだと非難されてもおかしくないのですから。公立小学校は中立平等でなければなりません。そして灘中学と言えば最難関の中学です。小学校6年も途中になってから生半可なサポートを受けても効果があるかどうかわかりません。しかし担任には合格させる自信があったようです。中学受験をする人たちは何年も前から塾で英才教育を受けて、それでも合否は微妙というのが現実なのに、学校側がなぜ私に灘中学進学を提案したのか未だに不明です。
 その提案に母は即答で断ったそうです。母は灘中学というものがどういう学校なのかもろくに知らない大の私学嫌いです。私学イコール学費がかかると判断したのでしょう。私に相談することもなく拒否して家に帰ってきました。あの時受験させてもらえていればと内心複雑な心境です。人生が変わっていた可能性もあるのですから。それから母は私の知能指数の具体的な数値を聞いたらしいのですが、忘れたと言って教えてくれません。私のIQを知っておきたかったという思いがあります。それほどまでに家族は私の進路や勉強に対して無関心だったのです。そういう家庭環境にありながら、自分の夢を追い続けるのは非常に困難を伴うものでした。
 もう一つエピソードを紹介させてください。小学校の高学年になると友達が多数、私の元に問題の解き方などを頻繁に質問してくるようになりました。先生にではなく同学年の私にわざわざ聞きに来るのが不思議でなりませんでした。質問者は決まって塾に通っている中学受験希望者です。塾で教えてもらってもわからなかった問題を私に解き方を解説してほしいというのです。私は塾や学校の先生に質問するように提案しましたが、皆、私の解説の方が塾講師よりわかりやすいというのです。私は中学受験用の勉強などしたことはありませんし、塾にも通っていないので中学受験の問題を解説するには不向きな人間のはずです。しかし、中学受験のひねった問題を見せられてもちゃんと解説できたので、それが噂になって多くの人が私に質問するようになったのでしょう。塾講師よりわかりやすいとは驚きです。再度強調しておきますが、小学校時代の私は授業と学校の宿題以外は勉強したことがありません。本来なら中学受験の問題に対応できる立場ではないはずなのですが。

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